むつざわのバナナ農園に行ってきました!

2016年6月1日

突然ですが、睦沢町には飛び地があるのをご存じですか?
飛び地というのは、他の区域内に離れて存在するが行政上は主地域に属する土地のことで「土地の一部が他所に飛んでいる」ことから飛び地と呼ばれるそうです。

私もつい最近、飛び地があることを知り、どこかな?と地図で探してみると、車で128号を通るたびに気になっていた「農園工房ふたば」さんがある場所じゃないですか!
カフェ*も併設しているということで、お茶がてら遊びに行ってきました!

* * *

「農園工房ふたば」さんは、国道128号(房総横断道路)から看板のある細い路地を入っていったところにあります。道幅が狭いので、運転に注意してくださいね!
敷地内には、直売所、カフェ*、ドッグラン*、ハウス(水耕栽培、バナナやマンゴーの農園)があります。

まずはカフェで腹ごしらえ!
カフェはちょっとわかりにくいのですが、直売所の横、お花のハウスの中にあります。(*2021年1月に閉店されました)

いただいたのは「水耕野菜のサラダセット」。たっぷりの新鮮野菜に、週替わりのパン(今日はチーズが乗ったマフィンとはちみつトースト)とドリンクがついて900円です。
サラダはフリルアイス、リーフレタス、ロロロッサ、ルッコラ、水菜、二十日大根、わさび菜、レッドオーク、サラダほうれん草、サラダからし菜、アイデアル、ベビーリーフなどから8種類ほどがミックスされているそうです。
今日のサラダには、サラダ春菊が入っていました。春菊はアクも香りも強くてあまり好きではないのですが、サラダ春菊は、春菊らしい風味はあるもののアクが強くなく柔らかくて美味しかったです。

隣の直売所には、さっきカフェで食べた水耕野菜が並んでいます。レタスだけでもこんなに種類があるの!とびっくり。ほかにも聞いたことがない野菜や、ベビー青梗菜といった見慣れないお野菜もいっぱいで、見ているだけでも楽しいです。

そんなお野菜の隣に並んでいたのが・・・バナナ!

よく見ると「農園工房ふたば産バナナ」とあります。なんと、バナナも育てているのですね!
お店の方に尋ねると、バナナ農園を見学できるということで、見せていただくことに。

奥の方に大きなビニールハウスがあります。そこがバナナ園。
中に入ると、バナナの「草」がびっしりと並んでいます。

え、バナナの「木」でしょ?そう思ったあなた、ブブー!
私も木だと思っていましたが、、、実はバナナは木ではなく草なんだそうです。

幹に見える部分は茎で、毎年違う茎が大きく育って花が咲き、実がなって収穫できるそうですよ。
そんなことも、お店の方が丁寧に説明してくださいます。なんだか社会科見学みたい!

ちなみに赤い部分は花ではなく、苞(ほう)というもので、これが1枚ずつ外側にめくれると、小さな花の根元に実った小さなバナナ(写真で赤い部分の上にくっついている黄色っぽいもの)が現れ、それが大きくなると次の苞がめくれて実が現れ・・・を繰りかえし、約12房くらいのバナナがなるそうです。
バナナの先にくっついているのは枯れたお花なんですね。

こちらは収穫前のバナナ。いかにも、重そう!!
びっしり実がなり収穫に近づくとこんな風に支柱で支えないと倒れてしまうそうです。

ここ、ふたばさんで育てているのは市場によく出回っているフィリピン系のバナナではなく、台湾系のバナナだそうで、黄金色の果肉と粘りがあるのが特徴です。
カフェではこのバナナを使ったバナナジュースが人気なんだとか。知らなかった・・・(T_T)
次回は絶対にバナナジュース、飲まなければ!

実は青いうちに収穫して追熟室で追熟し、黄色く甘いバナナにするそうです。温度や湿度など、甘く追熟するための調整が難しいとおっしゃっていました。

ちなみに、バナナは収穫後、根元から切ってしまい、次の年はすぐ隣にでている新しいわき芽を育てるそうです。
こんな小さなわき芽が1年で隣と同じサイズになるなんて、バナナの成長は早いんですね!

ふたばさんでは、マンゴーも栽培しています。マンゴーは栽培が難しく、果実が割れてしまうことも多いとか。そういったマンゴーはカフェでマンゴージュースに加工するそうです。
マンゴーの収穫時期、8月頃に行くと、むつざわ産のマンゴージュースが飲めるかもしれません。


* * *

新鮮なお野菜を買いに行きがてら、ぜひ、バナナ農園を見学してみてください

※ドッグランは2020年7月1日をもって閉鎖されました。
※カフェは2021年1月16日をもって閉店しました。

農園工房ふたばのバナナ


この記事は「むつざわに来てね」に掲載された記事の転載です。(2021年3月加筆修正)
取材・文・写真:むつざわ未来ラボ 小林かおり

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