可憐な日本アジサイを鑑賞してきました!

2017年6月6日

こんにちは、未来ラボのかおりです。

早いものでもう6月。紫陽花を見かける季節になりました。
私たちが普段よく目にする紫陽花は、色鮮やかで華やかに品種改良された西洋アジサイ。
原種は日本に自生するガクアジサイなんです。

日本に自生するアジサイを鑑賞できるアジサイ園がむつざわにあると聞き、「上之郷アジサイ園」へ行ってきました!

* * *

ここ「上之郷アジサイ園」は、可憐で素朴でありながら野性味がある日本アジサイに魅せられた市原るみ子さん(睦沢町在住)が18年かけて日本各地の自生地を巡り、300種もの原産種を育てたお庭。去年から一般公開してくださっているそうです。

敷地は約6600平方メートルと広大。
手前は庭としてお手入れしているエリア、奥は山の環境を残しつつ自生しているアジサイを再現したエリアになっています。
自生エリアのアジサイを見ると「ああ、アジサイは山野草なんだなぁ」と本来の繊細で控え目な姿に魅了されます。

色とりどりで華やかな西洋アジサイと異なり、ひとつひとつの花を愛でるのが日本アジサイ。
花も小さく可憐でいかにも日本の風情を感じさせます。

ちなみに、ガクアジサイは三浦半島や房総半島で自生したもの、北海道や東北のものをエゾアジサイ、四国などその他の地域のものをヤマアジサイというそうです。
てっきり、真ん中に小さいつぶつぶがあってその周辺に花が咲いているのがガクアジサイだと思っていました!

その真ん中の小さいつぶつぶ、よーく見てみると、それぞれ小さなお花になっていました。本当に小さいのでルーペなどを持参すると、見やすいかもしれません。
周辺に見えるお花は飾り花(めしべやおしべがない)だそうです。
西洋アジサイは花のほとんどが装飾花になるように作られたものなんですね。

小さな星が集まったようなアジサイや、八重に咲き優美なアジサイ、手まりのように丸くてかわいらしいアジサイもあれば花弁が尖って凜としたアジサイ、葉に斑が入ったものなど、種類も豊富。
名前も「乙女の舞」「横浪の月」「仁淀八重」「清澄沢」といった和風の名前が並びます。

日本ならではの風情を楽しみに、アジサイ園まで足をのばしてみませんか?
ヤマアジサイの見頃は6月上旬、ガクアジサイは6月下旬です。
見学は無料ですが、事前に市原さんまでお電話(090-2621-1658)をお願いします。

上之郷アジサイ園


この記事は「むつざわに来てね」に掲載された記事の転載です。
取材・文・写真:むつざわ未来ラボ 小林かおり

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